街角のギター少年
全米を熱狂させる
──Oscar Maydon
全米を熱狂させる
──Oscar Maydon
【INTODUSK NEWS】
028
ライターのWADAです。
今日の主役は──
Óscar Maydon / オスカー・マイドン
バハ・カリフォルニア州の州都メキシカリ。
アメリカとの国境に隣接し、100万人を超える人々が暮らす街角で、毎日ギターを弾いていた少年。そんな彼がいま全米を走り抜けている。「コリード」というメキシコの伝統音楽をベースにしながら、現代的なアレンジを加えラテン・シーンに新しい風を吹き込む──Óscar Maydon 25歳。
Junior Hとの「Fin de Semana」がBillboard Hot 100にランクインし、一気に知名度を広げた2023年。Anuel AAとの「Tuxxi」ではレゲトンのリズムを取り込み、完全に枠を飛び越える。「Tu Boda」では全米チャート23位、ストリーミング7,500万回超という爆発的なヒットを記録。最新アルバム『Rico o Muerto, Vol.1』の披露とともに、いままさに全米14都市を巡るツアー真っ最中。32人編成のバンドとともにステージを駆け抜け、観客はパーティーのように盛り上がる。
インタビューではこう語る。
「コリードは俺の魂にある音楽。未来の世代には、もっとポジティブなエネルギーを届けたい」
その言葉どおり、そこにあるのは暴力やドラッグではなく、仲間と祝うような熱気。伝統と革新、誠実さと野心。その狭間で光を放つÓscar Maydonは、ラテン・ミュージックの新しい顔になるかもしれない。
メキシカンにとっての「コリード」は、日本でいう「演歌」のようなもの。陽気な音楽だしちょっと雰囲気は違うけど、伝統的な音楽という意味ではそう変わらない。そんな「コリード」と向き合い、敬意を持って現代的にカタチを変える。そんな根っこの姿勢が、観客に、聴衆に、しっかり伝わっているように思えた。
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